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衝撃を吸収・分散するスーパー多重構造(XS・Sサイズは3重構造、Lサイズは5重構造)になっています。青と赤のリバーシブルで公式戦でも使用可能。

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      2012年6月21日


    怖い、危ない、負ければとてつもなく悔しい-それでもなぜ試合に出るのか?
    そこには普段の生活にない大きな喜怒哀楽がある


    フリーライター 長谷川 亮
    1977年1月21日、東京都出身。 幼少期のプロレスごっこを皮切りに空手、柔道、シュートボクシング、
    レスリング、キックボクシング、グラップリング、総合、柔術と数だけは多く雑多に経験。
    現在フリーライターとしてスポーツナビ、ゴング格闘技、ファイト&ライフなどで執筆中。


     なぜ試合に出るのだろう?
     93年のK-1誕生からPRIDEによるブームの時代を経て、格闘技はすっかり一般的なものとして定着した。 一昔前は空手や柔道の道場にボクシングジムぐらいしかなかった練習施設も、今では街に複数見られることも少なくない。 フィットネスジムにも格闘技系のエクササイズが組み込まれ、ほとんど全てのジムが初心者やダイエット希望者に門戸を開いている。 格闘技が不良的なイメージで見られたり、眉をひそめられる存在であったのは平成生まれには通用しない、昭和世代の話だろう。
     格闘技は見るだけよりやった方が楽しい。技を覚えることで試合内容、攻防に対する理解が深まるし、 選手の心理状態・駆け引きが分かればより観戦を楽しめるようになる。身体的なキツさ・上達の難しさを知れば、 選手に対するリスペクトが増すし、それにより格闘技愛や応援熱も高まるだろう。
     だが、各ジムの初心者クラスやフィットネスジムの格闘技系プログラムであっても、格闘技への参加・体験としてはもちろん十分。 知識を深め、観戦の味わいを増すことはできる。格闘技が好きという同じ志向の仲間たちと練習前後に語らい、汗を流すのは楽しい。 一体感、そして高揚感が生み出される。しかしそれに飽き足らず、試合の参加者、立ち技・組み技・総合を問わず、各種アマチュア大会はその数を増している。

    なぜ試合に出るのだろう?
     試合に出るのは怖いし、そして何より危険を伴う。 怪我をする恐れはもちろん、負けてしまえば世界が終わってしまうかの落ち込みにも襲われる(まるで失恋したかのように)。 勝つか負けるか、可能性は2つに1つ。勝っても怪我することが少なくない、というかほとんどだし、リスクの面で言えば全く割に合わない。 戦わないことこそ一番の不敗の法則だ。日々の練習で心地よく汗をかき、仲間たちと練習後の食事や一杯を楽しんでいた方がよっぽど安全だし健全だ。 それでもやっぱり試合に出たくなる。なぜだろう。
     強くなりたい、痩せたい、毎日を充実させたい、チャンピオンになりたい―多くの人が“今”とは違う何かを求めて格闘技を始める。“今の自分”とは違うものを求めて。

     自分を変えていく、見知らぬ自分と出会っていく作業は楽しい。 充実感がある。格闘技の楽しさに目覚めれば、「もっと上手くなりたい」という探究心や向上意欲も沸いてくる。 だが一方で、練習が“日常”となれば始めた当初に得られていた“刺激”は薄まってくる。 マンネリを感じたり、トレーニングに対するモチベーションが落ちることもあるだろう。そこで試合だ。 
    試合は格闘技に欠かせない一大イベント。日々の目標になることで練習の意味合いを一新し、モチベーションも新たにさせる。毎日が充実するのはもちろん、何より試合自体が楽しい。 興奮して立ち上がったり、大声を出して応援したり、「自分も頑張ろう」と感動したり―格闘技に取り組む人ならきっと試合を見て そんな経験をしたことがあるはずだ。 見る人にとってもやる人にとっても、試合は他のスポーツ同様、その魅力が最大に発揮される機会となる。

     幸い、ブームを経て格闘技の生涯スポーツ化は進んでおり、前述のように試合の種類・大会数は増えている。 33歳以上が対象で60代の参加者も見られるボクシング大会「ザ・おやじファイト」、 35歳以上の中高年キックボクシング大会「ナイスミドル」は、ともにテーマ曲を使用しての入場などプロ気分を味わえる大会として、 中高年ファイターたちの夢と目標の舞台になっている。  老舗組み技競技のレスリングにはもちろんマスターズの部があるし、 柔術ではマスター&シニアの全日本大会も開催されている。 総合格闘技でもパンクラスが36歳以上対象のミドルエイジ大会をスタートさせている。

     今後もこうした中高年を対象にした大会はレベル分けなど整備が進み、広がっていくことが予想される。 ちびっ子レスリングやK?1甲子園の活況を見ても若年層の大会はすでに十分すぎるほど充実しているし、いくつになっても・いくつからでも、 格闘技を始めるのに遅いということはない。年齢に合った戦い、年相応のチャレンジが待っている。

     なぜ試合に出るのだろう?―それはやっぱり楽しいから。 食事がのどを通らないほど緊張したり、仲間の試合に大声を出したり、勝って涙が出るほど嬉しかったり、逆にふさぎ込むほど悔しかったり。 そんな普段の生活ではめったに出会えない出来事を、試合は頻繁に作り出してくれる。

     日常とは別世界で別の自分に、そして自分が物語の主役になる。 まるで映画かドラマのように、喜怒哀楽を大きく体験する。練習だけでない、格闘技をより深く味わえるもう一面、“試合”へようこそ。